障害のある人たちの創作活動による自立を支援する
取り組み内容
創作活動にチャレンジできる場所
障害のある人たちがやってみたかったことに挑戦し、得意なことを仕事にして地域で豊かに暮らせること、それを実現するのがアール・ド・ヴィーヴルのミッションです。
ダウン症児の親の会「ひよこの会」を牽引していた萩原美由紀さんは、2013年、NPO法人アール・ド・ヴィーヴルとして活動を開始、2016年には障害福祉事業所を開設してアート活動を仕事にする事業をスタートさせました。2021年、ギャラリーとカフェを併設した「アール・ド・ヴィーヴル」を就労継続支援B型・生活介護の事業所としてオープン。そして2022年12月には、法人格をNPO法人から社会福祉法人へと移行しました。アトリエでは日々、障害のあるメンバーたちが好みの画材で絵を描いたり、文字をデザインしたり、織り機で織物を製作したり、さまざまなアート作品を生み出しています。
アートを収益につなげ、自立の道を探る
これらのアート作品は、アートリースという形で収益を生み出しています。企業や商業施設、学校や病院などを対象にアート作品を貸し出し、3カ月に一度作品を入れ替えます。キュレーションはアートディレクターの中津川浩章氏が行い、入れ替えの際はスタッフとメンバーが一緒に出向いて作品を飾ることで、利用者とのコミュニケーションも大切にしています。
アートリースのほかにも、作品をデザインモチーフとして使用するためにデジタルデータを提供したり、オーダーで作品を描いたり、また、オーダーメイドの名刺をつくる「つながるカード」プロジェクトも始動、さまざまな形で収益を上げる取り組みを進めています。
ワークショップには一般の人も参加
毎月定期的に開催されるワークショップは、絵を描くアートのほかに、織り、ヨガ、英語なども企画され、障害がある人もない人も誰でも参加できます。ギャラリーカフェ&ショップでは、国産素材にこだわった季節のスイーツとおいしいコーヒーを提供、周囲の壁はギャラリースペースとして活用しています。ショップコーナーではポストカードや作品をモチーフにしたアクセサリーなど、オリジナルグッズを販売。
ワークショップやギャラリーカフェ&ショップは、障害のある人もない人も気軽に参加できるバリアフリーが特徴。「自分らしい毎日の仕事」を通して地域社会とのつながりを持つことを実現する場となっています。
これらの活動が「SDGsアクションブックかながわ」に紹介されたことがきっかけとなり、2019年「かながわSDGsパートナー」、「おだわらSDGsパートナー」に登録、他団体との交流がますますさかんになりました。
この取り組みは、ゴール3(すべての人に健康と福祉を)を中心に、ゴール4(質の高い教育をみんなに)ゴール10(人や国の不平等をなくそう)ゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)などその他ゴールに広く貢献しています。
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記事作成者:運営事務局
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