独自の技術と商品力で、魚を無駄なく100%使い切る!
取り組み内容
株式会社山安は老舗のひもの専門メーカーとして、伝統の味を守り、名産品の「小田原ひもの」の品質を守り続けてきました。現在では1日の加工枚数は約20万枚、その生産量は全国でもトップクラスです。小田原本社工場と北海道の釧路工場において、下処理からすべて一貫して行い量産体制を確立しています。
ひものの品質を保つためにはひもの加工にふさわしい原料魚を調達しなければなりません。「新鮮で脂の乗っている美味しい魚」を安定的に確保するため、国内はもとより、韓国・オランダ・ノルウェーなど各国から世界の地魚を輸入しています。原料魚の品質は時期や獲れる海によって、またその年の気候によっても異なるため、検品を専門とする担当者が直接現地に行き、厳密なチェックのうえで買い付けしています。直接買い付けすることにより、旬の魚を大量購入することができ、手頃な価格で年間通じて安定的に供給することができます。
それを可能にしているのは、自社の冷凍設備ですが、電力を少しでもまかなおうと、本社工場をはじめ、冷凍倉庫、売店や駐車場の屋根にも太陽光パネルを設置して、再生可能エネルギーを使用しています。
加工の過程でわずかにキズがついたり、サイズが小さく規格外のものは、「キズパック」として販売。工場直売ならではのお買い得品として喜ばれています。形が崩れていてもフレーク状にしたり炊き込み用にしたり加工することで、無駄なく商品化して食品ロスの削減に取り組んでいます。
また、骨まで食べられる「骨までパクっと」シリーズを開発、販売。乾燥により旨味を凝縮し、加圧処理を施して骨まで食べられる柔らかさに加工しました。温めるだけで本格的なひものの味が楽しめると大好評。家庭の残飯の排出量を減らしただけでなく、マンションで魚が焼けない、調理に手間がかけられないといった悩みも解決しました。
ひものの製造過程では内蔵などを取り除くため廃棄物が大量に出てしまいますが、魚粉や魚オイルの原料として買い取ってもらうことで有効活用しています。
山安のひものを販売する直営店は神奈川エリアに10店舗展開しています。2020年にリニューアルオープンしたターンパイク店は、直売店ならではの品揃えを誇る販売店のほかに、ひものの定食やお惣菜が味わえる山安食堂を併設。巨大な木の列柱が印象的な外観デザインが特徴で、2020年のウッドデザイン賞、2021年にはグッドデザイン賞を受賞しています。
人材活用においては男女の別なく幅広い年齢層のスタッフが活躍できる環境を整えており、20名を超える65歳以上のシニアスタッフが勤務しています。
また、毎年開催している「さんま祭り」では、無償で焼きさんまを提供することで募金を募り、小田原市ふるさとみどり基金への寄付を行っています。ふるさとみどり基金の森林保全活動を通じて自然環境の保護に寄与しています。
同社の取り組みは、ゴール12(つくる責任つかう責任)を中心に、ゴール7(エネルギーをみんなにそしてクリーンに)ゴール8(働きがいも経済成長も)ゴール14(海の豊かさを守ろう)ゴール15(陸の豊かさも守ろう)などその他ゴールに広く貢献しています。
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記事作成者:運営事務局
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